あの日の朱雀




12月の冷たい風と、冷たい雨がコートを着ていない私の体を凍えさせる。




「ッハァハァ…」




今更疲れを感じてきてしまった。



それと同時に、涙がこぼれてきた。



座り込んだのは、見た事のない小さな公園のベンチ。



全身が濡れている今、びしょびしょのベンチなんか気にならない。












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