あの日の朱雀




「夕空…?」




驚いた声を出す朱雀さん。




「ありがとう。朱雀さん。」




私はもっと塚ら強く抱きしめた。




「話すね。私。」




そう言って、高い朱雀さんの頭を引き寄せて、ほっぺにキスをした。




「夕空…」




朱雀さんは、黙ったまま振り返り、私を胸にひきよせた。










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