あの日の朱雀
「気にすんな。おまえは俺といろ。」
そう言って、私をゆっくりどかし、布団をたたみ始めた朱雀さん。
「ほれ。」
そう言って、ベットの掛け布団をめくる朱雀さん。
「で…でもっ…」
「いいからっ」
「キャ!!」
力強い腕にお姫様だっこされてる私。
そして、静かに下ろされた。
「俺はまだ寝ない。夜になったら起こすから。ゆっくり寝てろ。」
そう言い、おでこをなでた。
「朱雀さん…」
少し名残惜しい私。
「大丈夫だよ。すぐ戻ってくる。」
そう言って、出て行った朱雀さん。
泣きつかれた私は、すぐに眠りについてしまった。