君のこと愛するから
今日も学校がある。

「明日土曜日だし、どっかに行かない?」
友達の江美が誘ってくれた。
江美は幼なじみだ。
母から僕が捨てられたことも僕の父が5年以上あっていないことも江美は知っている。
江美はしっかりしていて容姿もいい。結構モテる。

「お前、俺が出かけるの嫌いなの知ってるだろ?」
「あ…、そうだった。」
僕は出かけるのが嫌いだ。
女の人が怖い。大人の女の人が怖い。あの日以来女の人恐怖症になっている。

江美のお母さんも怖いと昔は思っていた。

「じゃあさぁ…、みんなカラオケ行こう!!」
江美がまたムチャぶりを言う。
「いいよぉ!!!」
クラスの女子のほとんどの人がいいと言った。
男子も江美と一緒にカラオケという最高な条件にはのる。
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