お菓子なカラダ。
「飴〜??お風呂入れ」
「あ、はぁい」
アタシには兄貴が1人と
弟が1人いる。
よく笑いよく喋る兄の楓と、
兄貴とは正反対で、
無口で無表情な弟の椿。
そしてアタシは、
表は兄貴、裏は椿の性格をもつ。
「………飴」
「何?」
「…今日は母さん逹帰ってこねぇよ…」
つまり、椿が言いたいのは、
無理しないで、素でいろ
って事か。
椿の言う母さん逹とは、
お父さん、お母さん、
そして、年の離れた姉の菓名を指す。
この人達は、アタシが表の顔で接する人達。
信頼もしていない。
アタシは、兄貴と、椿と、
………礼くん。
この人達さえ居てくれれば。