お菓子なカラダ。


癒し系、女の子らしい、
清純清楚、お姫様系。

皆がアタシにもつイメージは
どれもアタシの表の顔。


「飴ちゃんって、本当に
可愛いよね〜!!」
「もう、やめてよ。
そんなことないってばぁ」


現に、私が少し微笑むだけで
皆が顔を赤らめる。
何故か、女子までも。


「そんなに可愛くて、どうして
性格までいいの〜??」
「本当、悪いとこナシよね〜」


媚びてんの?ってくらい
褒めてくる女子たち。

可愛い事くらい知ってる。
今までずっと誰からも
言われてきたもの。

性格もいいでしょ?
ちゃんと計算してるんだから。


騙せない人間なんて居ないわ。
アタシの本性を知ってるのは
アタシだけ。

親も、兄弟も、彼氏も、親友でさえも。
みんなアタシの表を見てるんだ。

これからも、きっとそう。

見抜ける人なんていない。






…と、思ってた。
< 2 / 32 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop