お菓子なカラダ。
「最悪……」
その日、アタシは、
無断で体育を休んだと因縁をつけられ、
体育倉庫の整理をしていた。
ホコリまみれだし、
なんか臭うし、暗いし、
もう本当最悪。
無駄に広い体育倉庫。
ボールゾーンを抜けながら
マットゾーンへと歩く。
「…ったく、森野め、
アタシが可愛いからって
僻んでんの?」
体育教師の森野亜以子は
ブスのくせにナルシストで
男子の視線の先にあるアタシに
目を付けている。
「早く帰りたいっつーの…」
マットゾーンに到着し、
休憩しようとマットに
飛び込むと、
温かいものに触れた。
「…??」