お菓子なカラダ。
イチゴ味。

「飴ちゃん?どうしたの?」

呼ばれてハッと時計を見ると
もうお昼だった。

「な、何でもないよっ!
ちょっとボーッとしちゃった」

「え〜可愛い〜!!」
「飴ちゃんって
本当に天然さんだよね〜」


は??
アタシが、天然??
…まぁ、そんなキャラか。

「…あは。良く言われる〜」

この笑いは、愛想なんかじゃない。

本当に見事に騙されてるって
思ったら、
自然と口角が上がった。


「ご飯食べよー♪」

…はぁ、
疲れるんだよね…この子達。
マイだかマリだか知らないけど。
「…ん?」
携帯が光った。
こんな時間にメールが来るなんて
珍しい。


「ごめーん。今日、飴、学食行くね?」

「そうなの?残念」



得意のとびきりスマイルをして
教室を出て真顔に戻る。


何となく、自己嫌悪。


アタシ、いつから
こんなに
ひねくれてしまったんだろう?
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