痛み


聞こえなかったけど

「ゃ、なんも」
「えー!!
教えてよーっ」
気になるじゃんか、そういうの


「あれ?」
「あ、うん!
柚希ちゃん!!」
あたしに手を振ってくる人
目、悪いけどきっと心優ちゃんと貴斗さん

「こんにちは」
パッて立って挨拶する諒の真似をして
頭を下げる

「俺貴斗ー
柚希ーで諒ー?
よろしくー」

いきなり呼び捨てなんだ、とか
思いつつ
まぁ、年上だし

「…お願いします、」
諒の服の肘のとこを持つ
ちょっと緊張



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