GAP-Girl×DJ-
「うん、いっちゃんがそんなことする人だとは思わないから・・・大丈夫。」
この台詞だけでも、言うのが精一杯。
いっちゃんに言い訳してるみたい、なにこれおかしい。
「だからもう寝ろ。」
そう言っていっちゃんは目を閉じた。
・・・ドキドキドキドキ・・・
自分の中で計り知れないとんでもない気持ちが湧き上がってきた。
そしてあたしは行動した。
目を閉じたいっちゃんの口に自分の唇を押し付ける。
いっちゃんはたちまち起きた。
「・・・お前何してんだよ?」
「・・・キス。」
「・・・ばかかお前は。」
冷静ないっちゃん。
なぜかあたしはがっかりしている。
「・・・あたし、ばかかもしんないけど・・・」
仕方ないじゃん。衝動だもん。
そう言ってもきっとバカにされて終わるんだろう。
いっちゃんはため息をついた。
あたしは悲しかった。
「仕方ねえ女」・・・そんな風に言われるんだろうか?
実際は違った。
「なに、お前俺のこと好きなの?」
唐突な質問。
「うん。」
もうどーだっていい。
後戻りは出来ない。
強気で行こう、強気で。
「・・・なんで?」
「なんでって・・・わかんないよそんなの。」
・・・気がついたら好きだったんだもん。
またため息をつかれた。
あたしは悲しかった。