GAP-Girl×DJ-
「もう帰りたい。」
不機嫌になったあたしにヤス君は心配していた。
「どした?!気分悪くなった?!」
あんたのせいだよ。
・・・そんなこと言えない。
自分がガキすぎて嫌悪感が増す。
「うん。ちょっと頭痛くなっちゃって。」
こう嘘を付いて店を出た。
コンビニに寄って飲み物を買ってくれたヤス君は、なぜか「ごめんね」と謝った。
あたしがいっちゃんを好きだってバレたのかな?
「俺がバーッって話しすぎた!ごめんな!りさ仕事で疲れてたのに」
・・・ヤス君は優しい。
「楽になった?」
うん、とうなずくとヤス君は少し笑った。
なんとなく、ヤス君があたしを想っているのが分かる。
でもあたしにはいっちゃんじゃなきゃ、なんかダメなんだ。
ごめんなさい・・・。
しばらく走るとあたしの家が見えた。
「ここでいいよ。ありがとう」
車を止めてもらい、降りようとした時――・・・
「っ?!」
強引にヤス君にキスされてしまった。