GAP-Girl×DJ-

『さっきはごめん。まじでごめんな。
りさのことは正直まだ諦めれるか分かんないけど、もう二度とあんなことしないから。だからまた連れとして遊ぼうな?』


長いメール。

ヤス君の気持ちは本当に嬉しい。

応えれない自分にもやるせなさが消えない。


『ありがとう。ヤス君ごめんね。
今後も友達としてよろしくね♪』

『こちらこそサンキュな(^ー^)今度クラブ連れてってやるな♪』


こうしてヤス君とは”友達”になった。


いっちゃんのことは言えないまま、あたしはヤス君と仲良くしていきたいと思う。


―――・・・


「そっかあ~。結局りさはヤス君を断っちゃったんだ?」

アイの助手席で長々と今までのことを話した。


アイは中学からの連れ。

高校の連れがいないあたしには貴重で大切な仲間の一人だ。


「うん・・・やっぱあたしにはいっちゃんなんだもん。」

「そかそか!まあ恋できてんならよかったよ。それにしても、まさかりさが今までのタイプとは正反対の人(いっちゃん)にベタ惚れとは思わんかったなあ(笑)」


実はさっき、アイにSTAR-ACEの広告を見せた。

正体がいっちゃんだとはその時は内緒にして・・・。


「えっ何この強面兄ちゃん!?」

「こないだ初めてクラブに行った時、助けてくれた人なんだけど超いい人だったよ!」

誰しも最初は”見た目”で判断する。

「いい人?!ん~うちにはヤンキーってかB系だから怖いわ!!・・・で、この人が一体なんなの?」


――「その人は、あたしが今一番好きな男の人なの。」


そう答えたんだ。


アイは大きな口をあけて「は?」と一言だけ言った。
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