GAP-Girl×DJ-

「実はこの人いっぺいって名前なんだけどね・・・」


・・・・
このように話しは始まり、アイの運転する車の中で完結したのだ。


「でもチューした仲なんでしょ?脈ありじゃない??」

「うーん・・・脈があるかは分かんないけど、とにかく強引にやってやった!!(笑)」

「お~りさやるやん!(笑)」


アイにぜーんぶ話してその日は解散した。

アイ、あの時聞いてくれてありがとね。


・・・―――・・・

あたしにはいろんな過去がある。


中でも印象に残っているのは、キャバ嬢を一時期やった時だった。

「リサコちゃん超可愛いねっ!!」

「え?本当?!ありがと~!」


この世の女の中で一番あたしが可愛い・・・

そう思っていた。


当時あたしを狂わせたのはバカな男と大量の酒だ。

自分に自信があったわけじゃないけど、キャバクラの世界では女が主役。

当然光はあたしに向いた。


今のキャバクラはおっさんだけが来るんじゃなくて、普通に若い男も来る。

少しでも「いいな♪」と思ったら、あたしはすかさず狙った。


同僚のお客さんでも関係ない。

あたしがどれ程のレベルか知るために、楽しみながらのゲームをした。
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