GAP-Girl×DJ-
いっちゃんと出会って早4ヶ月。
連絡がまともに取れなくなって1ヶ月。
ほんの1ヶ月前までは当たり前にいっちゃんの声を聞けていたのに・・・。
いつもいつも”いっちゃんを聞く”のはコンポの中から。
「お前にやるよ。」
いっちゃんから直にもらったCDからでしか、あたしはいっちゃんに会えなかった。
あたしは淋しさからクラブ通いを増した。
いろんな男は相変わらず声を掛けてくる。
「りさちん!モテモテ~♪」
最近一緒にクラブに来ている1歳年下の女の子、エリナ(通称エリちゃん)。
エリちゃんは同じショップ店員をしていた。
この子がつい最近仕事を辞めてから、やたら遊ぶようになった。
「エリちゃんだってさっきDJさんに声かけられてたじゃーん!!」
「へへへ~」
エリちゃんは1個下なのに大人っぽい顔立ちのため、保険証コピー年齢偽造作戦はお互い失敗なしだった。
ただ・・・酒が弱い。
酒が弱いくせに大量に飲む。
そして酒癖が悪い。
酔えば男癖も悪い。
手に追えないところも多々あった。