GAP-Girl×DJ-
「ねー!二人とも!よく来るの?ここー!」
見た目はかなりのイケメン。
年は20~25歳くらいだろう。
2人組の男に声を掛けられた。
爆音の世界での会話もある程度慣れてきた頃だった。
「うんー!結構出没するかもー!」
「まじかー!俺らもよくここ来るんだ♪仲良くしよーや!」
「全然いいよ~」
エリちゃんは気前よく携帯を出し、番号を交換していた。
この時すでにエリちゃんは泥酔状態。
教えた直後に2人のうちの一人にもたれかかり、甘えていた。
エリちゃんのばか!
別行動は禁止だって言ってたのに・・・!!
「で、番号俺も聞いてもいいかな?」
もう一人の男。
「あ・・・うん・・・」
―――・・・
始発の電車でフラフラのエリちゃんを引きずって、家に帰った。
少し寝てからエリちゃんと反省会をした。
「別行動するなって言ったじゃんか!!」
「ごめんりさちん!!エリ、めちゃ酔っちゃって・・・」
「エリちゃん酒強くないんだからダメじゃん!!今度からちゃんと気をつけて飲んでよ!!」
「ごめんねりさち~ん・・・」
なぜあたしがここまで怒っているかというと、エリちゃんには3年付き合っている彼氏がいた。
お互い信用しあっていて、なかなかお似合いのカップルだった。
そんなエリちゃん達は最近ケンカが耐えなくて、エリちゃんは不満ばっかり抱えて「気晴らしにどっか連れてってほしい」とあたしに相談してきた。
「じゃあ、クラブで不満爆発しちゃえ!!」
このあたしの一言がエリちゃんを狂わす原因になってしまった。