GAP-Girl×DJ-
「よっ!」


ある日いつものように仕事を上がって、いつものように街を歩いていたあたしに軽々しく車の中から声をかけてきたのは見知らぬ男だった。


チャラチャラしてて香水くさそうだし髪ツンツンだし。

ナンパでしょ?
まじめんどくさいって。


「俺のことわかる~?」
「ごめん分かんない。」

ナンパ野郎なんて相手になんかしない。
スタスタ歩くあたし。


「えっ!りさひっでー!RUSHでこないだ喋ったじゃん!」

・・・RUSH・・・?

あー・・・分かった。
酔ってる時に話しかけてきた一人だ。

えっと・・・なんだっけ名前・・・?

「ヤスだよ!忘れた?」

「そうそう!ヤス君!ごめんね~あの時ベロベロに酔ってたからさ~。」


どうやらあたしはその時このヤス君に、自分のことを勝手にベラベラ話してしまったらしい。

○○店で働いていること、あの日クラブに行ったのは初めてだったこと、△△に住んでいること。

その話しを覚えていたヤス君は、たまたま仕事帰りのあたしを見つけて車で追ってきたという。

ストーカー・・・?笑

「ついでだし家まで送るよ、乗れよ」

「まじ?ありがとー!」


スモークがかる窓で助手席に乗っている人に気付かなかった。

勢いよくドアを開けるともう一人男が乗っていた。


「ども。」

「どーもー♪おねがいしまー・・・!!!!!」


後部座席に乗り込もうとした瞬間あたしは気付いてしまった。


助手席の人はなななんと巨大な人、いっちゃんだった。
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