ある日、突然。
あとがき
読んででくださってありがとうございます。
本作は、愛とかそういうものをテーマに書きたいとかそういうことよりも、
過去に遡っていく、そういう形で文章を書いてみたかったという理由で、
書いてみました。
遡っていくことで、二人の過去に深みが増すかなー、と。
うーん、あまり効果はないでしょうか?
今後の参考にするためにも、アドヴァイス、感想等をいただけると嬉しいです。
ではでは!
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「『正しい』と教わってきたことが、本当に正しいかなんて、後にならないと分からないものだよ」
彼女は、力なく笑いながらそう呟いた。
長いスカートの裾から覗く痛々しい傷跡が、その言葉の意味を教えてくれた。
僕は知らなかった。
すべてが燃えて消えた夏が、確かに存在したことを。
『夏に燃ゆ』
「この平和な世界は、いつまでも続かないかもしれないね」
彼女の声が、僕の心を引っ掻いた。
「戦争は、一番弱い立場の者に、最も惨いことをする」
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自分たちに関係ないこと、ではない。
確かに、69年前、私たちの暮らすこの国は、誰しもが正義と叫んだ戦争であらゆるものを犠牲にした。
絵空事でもなんでもない。
私たちが享受している平和が、今問われているのだから。
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いらっしゃいませ。
こちらは大正ロマンあふれる喫茶店エリーゼ。
本日はご来訪いただいたあなた様のために、
とっておきの恋愛小説をご用意いたしました。
新しい時代に生まれ変わりつつ、
古いものに囚われる、
そんな混沌の中で追い求める“恋”とは。
あぁ。
タイトルでございますか。
『雨音色』でございます。
――是非、ご一読を。
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登場人物
藤木壮介(ふじき そうすけ)
帝国大学の助教授
とにかく貧乏。
髪はいつもボサボサ、服はボロボロ、
壊れた眼鏡をいつも愛用している。
性格は温厚で優しく真面目。
女性関係には疎い。
山内幸花(やまうち さちか)
日本の有数財閥、山内家の三女。
淑女からはだいぶかけ離れている、勝気な少女。
タマ
山内家の女中。
幸花の良き相談相手であり、母親役も務める。
牧宗一郎(まき そういちろう)
帝国大学教授。
藤木の師。
山内英雄(やまうちひでお)
山内家当主。
幸花の父。
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時は大正時代。
帝国大学で刑法を教える貧乏助教授・藤木荘介は、
手違いで大財閥のご令嬢・山内幸花と見合いをすることに。
性格も地位も違う2人だが、
見合いは思わぬ方向へと進んでいく――。
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レビュー、ありがとうございます。
chiiii様
櫻井千姫様
水野ユーリ様
うさのじゅん様
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3月7日
ラストを加筆。
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2014.5.2
加筆修正。
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どうしてしなきゃいけないの?
それは、彼女の口癖。
僕は、その答えにいつも窮していた。
「付き合ったらなぜ、しなきゃいけないの?」
「本当に、カレはアナタを愛している?」
自分自身を大切にしてほしい、
これからたくさん恋をする、
若いアナタへ捧げます。
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2011年5月17日〜
野いちごオススメ小説になりました。
ありがとうございます!
何でも良いので感想やレビュー待ってます!
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