灰色の恋
先生は、僕の隣に座って髪をいじり出した。
「君は、この子こと愛してるの?」
「え…?」
思いがけない質問だった。
俺は、柚南のこと愛しているよな?
「ふっ、君は悩んでいるんだね。神埼さんがこのまま感情戻らなかったら…自分のことを忘れたらと」
「柚南には感情があります!勝手に戻らないなんて決めつけないで下さい!」
「ヒュー、愛してますなー。先生は君のそういうところ好きだよ」
そういうと先生は出ていった。
さっき、怒鳴ったのは図星だったから…それに…。
「海吏…?」
柚南!
「柚南。目覚ましたのか」
良かった。