灰色の恋
私は、ある日を境に心にあるはずの感情が壊れた。
何をしても心が満たされなくなってしまった。
精神科の先生も頭を抱え
そして両親は私とお金を残してどこかえ消えてしまった。
私にとっては、どうでもいいことでした。
「柚南!」
「痛っ…」
海吏に頭を叩かれた。
「今のリアクション微妙だべ?」
「それなら、もっと力を込めてやりなさいよ」
ん?
「なぜ海吏が私の部屋にいるのです?」
「柚南が好きだから」
「理由になってなっ…」
唇に柔らかいものが触れた。
海吏…。
まだ、満たされないわ。