灰色の恋


「柚南…。」

海吏が私の頬を撫でた。

「海吏…」

夢の続きの言葉を言ってみたい。

でも、私にそんな勇気はない。


心が欲しいの人を愛せる、心を。



その、思いは一瞬に消えてしまった。





「柚南には、感情が今でもあるんだよ」

「…。」

「柚南…。学校行こうか」

「…。」

「柚南が、今日は沢山話してくれた。嬉しいよ」

「…。」

「柚南…さっきまで話してくれたじゃん」

「…。」



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