Dear my Dr.
記念日
「もうすぐ結婚記念日だね」
カレンダーを見ながら、悠ちゃんがのんびりと言った。
「1年、早かった?」
「うーん、長いようで短かったな。美波はどう思う?」
「私は…充実してた!だから、なんとなく短く感じたかなぁ」
留学が決まって、結婚して。
一緒に住んで。
家族が病気になって…
乗り越えて。
思い返せば、色んな事があった。
その中で、まだ全然知らなかった婚約者様のこと、色々知った。
もちろん、好きだったから結婚した。
でも、まだその“好き”は序の口で、今はハッキリと言える。
“悠ちゃんのこと大好きだよ”って。
これから2人で歳を重ねて、いつか子供ができて、家族が増えるたびに幸せを感じられるんだろうな。
「何が欲しい?」
「え?」
「結婚記念日だよ」
「何もいらないよぉ~」
「でも、記念じゃない?何か形に残るもの欲しくないの?」
お金があるからじゃなくて、この人の人柄だったり、私への愛情だったりが、私の心をつかんで離さないんだ。
「だって、今欲しいもの…思い浮かばないんだもの」
「じゃあ、指輪にしとけば?」
「どうして?」
「“お嬢様にふさわしい、この店で一番高い指輪をください”って言ってあげる」
芝居っぽく悠ちゃんが言ったから、思わず噴き出した。
そのセリフ、ちょうど1年前のこんな夜。
マリッジブルーの私に言った言葉。
そんな冗談を言いながら、これからも2人で支え合っていこうね?
カレンダーを見ながら、悠ちゃんがのんびりと言った。
「1年、早かった?」
「うーん、長いようで短かったな。美波はどう思う?」
「私は…充実してた!だから、なんとなく短く感じたかなぁ」
留学が決まって、結婚して。
一緒に住んで。
家族が病気になって…
乗り越えて。
思い返せば、色んな事があった。
その中で、まだ全然知らなかった婚約者様のこと、色々知った。
もちろん、好きだったから結婚した。
でも、まだその“好き”は序の口で、今はハッキリと言える。
“悠ちゃんのこと大好きだよ”って。
これから2人で歳を重ねて、いつか子供ができて、家族が増えるたびに幸せを感じられるんだろうな。
「何が欲しい?」
「え?」
「結婚記念日だよ」
「何もいらないよぉ~」
「でも、記念じゃない?何か形に残るもの欲しくないの?」
お金があるからじゃなくて、この人の人柄だったり、私への愛情だったりが、私の心をつかんで離さないんだ。
「だって、今欲しいもの…思い浮かばないんだもの」
「じゃあ、指輪にしとけば?」
「どうして?」
「“お嬢様にふさわしい、この店で一番高い指輪をください”って言ってあげる」
芝居っぽく悠ちゃんが言ったから、思わず噴き出した。
そのセリフ、ちょうど1年前のこんな夜。
マリッジブルーの私に言った言葉。
そんな冗談を言いながら、これからも2人で支え合っていこうね?