Dear my Dr.
「…来ないかと思った」
「え?」
不安で、悲しくて、切なくて、どうしようもなかった。
「悠ちゃんが、結婚すること迷ってるんじゃないかと思って、不安で…」
今まで考えてたこと、思わず口に出てしまった。
言わないようにしてたのに。
我慢してたのに。
泣かないようにしてたのに。
「…美波?」
急に大きな腕に包まれた。
「それはこっちのセリフ」
「……え?」
「いつまでたっても“まだ書いてない”って言われたら、不安になるだろ?」
「そ、それは…」
まさか印鑑を押す練習をしてたからだなんて、口が裂けても言えないよね。
「僕はね、美波と結婚できてラッキーだと思ってるよ。茅島家の次男に生まれたことを神様に感謝したいと思う」
「そんな大げさな…」
「周りから何と言われようと、僕はただ、美波のことが好きだから結婚したいんだ」
好きだから…
聞き間違いじゃないよね?
悠ちゃんの大きな背中に腕をまわす。
「ありがとう…」
よかった。
これで、ちゃんと婚姻届を出せる。
悠ちゃんの耳元で、恥ずかしいからコッソリ言う。
“私も、好きだから”
「え?」
不安で、悲しくて、切なくて、どうしようもなかった。
「悠ちゃんが、結婚すること迷ってるんじゃないかと思って、不安で…」
今まで考えてたこと、思わず口に出てしまった。
言わないようにしてたのに。
我慢してたのに。
泣かないようにしてたのに。
「…美波?」
急に大きな腕に包まれた。
「それはこっちのセリフ」
「……え?」
「いつまでたっても“まだ書いてない”って言われたら、不安になるだろ?」
「そ、それは…」
まさか印鑑を押す練習をしてたからだなんて、口が裂けても言えないよね。
「僕はね、美波と結婚できてラッキーだと思ってるよ。茅島家の次男に生まれたことを神様に感謝したいと思う」
「そんな大げさな…」
「周りから何と言われようと、僕はただ、美波のことが好きだから結婚したいんだ」
好きだから…
聞き間違いじゃないよね?
悠ちゃんの大きな背中に腕をまわす。
「ありがとう…」
よかった。
これで、ちゃんと婚姻届を出せる。
悠ちゃんの耳元で、恥ずかしいからコッソリ言う。
“私も、好きだから”