Dear my Dr.
「美波、怖がりすぎだって」
「だって怖いもん!?さっきちょっと振ってたし!!」
「振ってないってば」
「あーもー絶対ウソ!」
なんだかんだ言って、結局、悠ちゃんの手の平のなかで“ポン”と音がしただけだった。
ほらね、って悠ちゃんが言う。
信じらんない。
私が怖がるの予想してて、わざとああいうことするんだもん。
意外と、イタズラ好き?
立ち上って行く泡が、グラスの中でキラキラと光る。
「では、」
「では?」
「おつかれさまでした」
「おつかれさまでしたー」
チンと小さく音を鳴らして乾杯。
“おつかれさま”って、やっぱり悠ちゃんも一仕事終えた感じに思ってるのね。
同じ気持ち。
「…おいしい!幸せー」
「幸せ?よかった」
だってさ、眼下に広がる夜景を見ながら、シャンパンで乾杯とか。
夢の世界じゃない?
私なんて、ちょーっとばかりお嬢様だけれど、こんなのは初めて。
この演出はニクイ。
「疲れた?」
「疲れたよー。顔が痛いもん。作り笑顔しすぎて」
「ははっ、そうだなー」
「だって怖いもん!?さっきちょっと振ってたし!!」
「振ってないってば」
「あーもー絶対ウソ!」
なんだかんだ言って、結局、悠ちゃんの手の平のなかで“ポン”と音がしただけだった。
ほらね、って悠ちゃんが言う。
信じらんない。
私が怖がるの予想してて、わざとああいうことするんだもん。
意外と、イタズラ好き?
立ち上って行く泡が、グラスの中でキラキラと光る。
「では、」
「では?」
「おつかれさまでした」
「おつかれさまでしたー」
チンと小さく音を鳴らして乾杯。
“おつかれさま”って、やっぱり悠ちゃんも一仕事終えた感じに思ってるのね。
同じ気持ち。
「…おいしい!幸せー」
「幸せ?よかった」
だってさ、眼下に広がる夜景を見ながら、シャンパンで乾杯とか。
夢の世界じゃない?
私なんて、ちょーっとばかりお嬢様だけれど、こんなのは初めて。
この演出はニクイ。
「疲れた?」
「疲れたよー。顔が痛いもん。作り笑顔しすぎて」
「ははっ、そうだなー」