Dear my Dr.
それは、
悠ちゃんの出発の日まで、あと3日と迫った、その夜。
突然の電話。
私はちょうど片づけ中で、悠ちゃんが電話に出てくれた。
「…はい。わかりました」
真剣な表情。
すこし青ざめてる様にも見える。
なに?
誰からだろう?
受話器を置いた悠ちゃん。
「…どうしたの?誰から?」
一瞬、間を置いて、悠ちゃんは静かに言った。
「お義父さんが倒れたらしい」
うちのお父さん、だよね?
「…え?大丈夫なの!?」
「とりあえず病院に行こう。状態は落ち着いてるみたいだから」
悠ちゃんのその口調は、何か違和感があった。
私の心は焦ってるのに、悠ちゃんの落ち着き方は変だ。
なんで驚かないの?
「病院って…伊崎?」
「いや、うちの病院だ」
悠ちゃんが言う“うちの病院”って、茅島病院だよね?
茅島病院は、脳外科をメインにしてる。
脳外科の病気で倒れたってこと?
病院に向かう車の中でも、ずっと不安で、震えが止まらなかった。
お父さんに何かあったら…って。
病院に着く。
誰に案内されるでもなく、悠ちゃんはまっすぐ歩いていた。
着いた先は“特別室”の病室。
ドアを開ける。
広い部屋には、泣き顔のお母さん。
そして、私を見た瞬間、少し苦笑いをするお父さん。
悠ちゃんの出発の日まで、あと3日と迫った、その夜。
突然の電話。
私はちょうど片づけ中で、悠ちゃんが電話に出てくれた。
「…はい。わかりました」
真剣な表情。
すこし青ざめてる様にも見える。
なに?
誰からだろう?
受話器を置いた悠ちゃん。
「…どうしたの?誰から?」
一瞬、間を置いて、悠ちゃんは静かに言った。
「お義父さんが倒れたらしい」
うちのお父さん、だよね?
「…え?大丈夫なの!?」
「とりあえず病院に行こう。状態は落ち着いてるみたいだから」
悠ちゃんのその口調は、何か違和感があった。
私の心は焦ってるのに、悠ちゃんの落ち着き方は変だ。
なんで驚かないの?
「病院って…伊崎?」
「いや、うちの病院だ」
悠ちゃんが言う“うちの病院”って、茅島病院だよね?
茅島病院は、脳外科をメインにしてる。
脳外科の病気で倒れたってこと?
病院に向かう車の中でも、ずっと不安で、震えが止まらなかった。
お父さんに何かあったら…って。
病院に着く。
誰に案内されるでもなく、悠ちゃんはまっすぐ歩いていた。
着いた先は“特別室”の病室。
ドアを開ける。
広い部屋には、泣き顔のお母さん。
そして、私を見た瞬間、少し苦笑いをするお父さん。