Dear my Dr.
式典
高めのヒールを履くと、自然とちょっと背筋が伸びる。
「美波さん、おキレイですよ」
そう言ってくれたのは、茅島病院長のお付きの運転手さんだった。
今日は、知り合いの先生(医師)の病院の創立50周年パーティー。
茅島院長は他に用事があるとのことで、出席できないらしい。
だから、悠ちゃんが代行で出席することになったわけで…
いかにも高級車って外観の車。
一応、病院の持ち物ということになるらしく、私物ではないらしい。
つまり、今日の式典は仕事。
「美波あんまり飲んじゃだめだよ?」
「わかってますよ!」
「すぐ酔うんだから…」
「わかってます!」
後部座席での、そんな私たちのやり取りを聞いて、運転手さんがほほ笑む。
そういえば、悠ちゃんの左手の薬指には指輪。
普段は仕事でつけられないけど、こういう場ではつけるんだね。
ふーん……
「なに?」
「ううん、おソロだなーって」
「何が?」
「結婚指輪が」
「当たり前でしょ!?今更なに言ってんの?」
悠ちゃんが吹き出した。
なんか変なこと言ったかなぁ?
「そういうとこ、天然でカワイイよね」
ポツリ、そう言われると、妙に照れる。
「美波さん、おキレイですよ」
そう言ってくれたのは、茅島病院長のお付きの運転手さんだった。
今日は、知り合いの先生(医師)の病院の創立50周年パーティー。
茅島院長は他に用事があるとのことで、出席できないらしい。
だから、悠ちゃんが代行で出席することになったわけで…
いかにも高級車って外観の車。
一応、病院の持ち物ということになるらしく、私物ではないらしい。
つまり、今日の式典は仕事。
「美波あんまり飲んじゃだめだよ?」
「わかってますよ!」
「すぐ酔うんだから…」
「わかってます!」
後部座席での、そんな私たちのやり取りを聞いて、運転手さんがほほ笑む。
そういえば、悠ちゃんの左手の薬指には指輪。
普段は仕事でつけられないけど、こういう場ではつけるんだね。
ふーん……
「なに?」
「ううん、おソロだなーって」
「何が?」
「結婚指輪が」
「当たり前でしょ!?今更なに言ってんの?」
悠ちゃんが吹き出した。
なんか変なこと言ったかなぁ?
「そういうとこ、天然でカワイイよね」
ポツリ、そう言われると、妙に照れる。