全て”すき…”から始まった…。
 カオリは、自分の母親と会い、

話しをしてから、自分の気持ちが、

前より少しだけ、穏やかになっている事を、感じていた。

そんな風に感じる事が、出来るようになったのも、

亮からの手紙が、きっかけだった。

カオリは、亮と出会った事で、今、現在は、

傷ついている…。

でも、その、亮の言葉のおかげで、

母親と会う決心もついたのだ。

感謝していいのか、憎んでいいのか…。

カオリの心の中の、亮に対する気持ちは、

混乱していた。

亮に対する、愛おしさや、憎しみや、

いろいろな感情が、交互に、

顔をだしたりしてくるのだ。


憎しみだけなら、もう少しましなのかもしれない…。

今でも、カオリは、亮の事を……。



この感情を無い事にするのは、出来なかった…。
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