全て”すき…”から始まった…。
 小学一年生の頃、私は、ヒラヒラの可愛い服ばかり着て

学校に通っていた。私自身、そんな服を着てると、

お姫様気分で、嬉しかった。

クラスの男の子の一人が、なにかと、私の世話を焼いていた。

席が、私の前の男の子だった。

テストとかの時も、後ろを向いて、答えを私に教えて

くれたりしていた。

 ある日、クラスの女の子に、こう言われた。

 「なんで、毎日、ヒラヒラした服ばかり着てくるの?

 なんか、変!」

私は、そう言われても、その女の子をただ見ているだけだった。

腹が立つとか、そんなんではなくて、ただ、ぼっーとしていた。

そして、次の日から、ヒラヒラしてない服を着るようになった。

パパは、不思議がってたけど、なんとなくそうしていた。

相変わらず、席が前の男の子は、私に優しかったが、

私の方は、その男の子に、特別な感情は、

なかった。



 人とのかかわりが、少し苦手だった。
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