全て”すき…”から始まった…。

 私のパパに対する甘えっぷりは、

小学5年生の頃まで、続いていた。

だが、ある日、自分の中に疑問が生まれた。

小学6年生になったばかりの頃だ。

”私は、もしかして、ファザコン?”

ちょっとやばいと、思った。

クラスの女の子は、誰々が好きとか嫌いとかの

話しをよくしている。

私は、そういうのが、自分になくって、

ちょっと不思議だった。

そんな頃、”ファザコン”という言葉が

頭に浮かんだ。

その頃から、少しずつパパと距離をおくようになった。

そして、なぜか、私は、”クールな女の子”というイメージ

が、周りに定着していった。


 そんな、少しずつ変化していく私に、パパは、

少し、寂しそうではあったが、パパ自体は、

なんの変化もなかった。


どこかで、その事に安心していた。
< 12 / 118 >

この作品をシェア

pagetop