全て”すき…”から始まった…。
私のパパに対する甘えっぷりは、
小学5年生の頃まで、続いていた。
だが、ある日、自分の中に疑問が生まれた。
小学6年生になったばかりの頃だ。
”私は、もしかして、ファザコン?”
ちょっとやばいと、思った。
クラスの女の子は、誰々が好きとか嫌いとかの
話しをよくしている。
私は、そういうのが、自分になくって、
ちょっと不思議だった。
そんな頃、”ファザコン”という言葉が
頭に浮かんだ。
その頃から、少しずつパパと距離をおくようになった。
そして、なぜか、私は、”クールな女の子”というイメージ
が、周りに定着していった。
そんな、少しずつ変化していく私に、パパは、
少し、寂しそうではあったが、パパ自体は、
なんの変化もなかった。
どこかで、その事に安心していた。