全て”すき…”から始まった…。
うどん屋の店長らしき人が、私を紹介する。
「今日から、アルバイトの安藤カオリさんです。」
私は、「よろしくお願いします。」と言って、
頭を下げる。こぢんまりとしたお店で、
店長とパートのおばさんと、もう少ししてから、
木下くんというアルバイトの子がくるらしい。
うどん屋にも、いちお制服みたいなものがあって、
それに着替えるようにいわれる。
私は、言われたように、着替えに行った。
うどん屋なのに、何故か、紺色のワンピース、膝より少し長め。
あまり、見かけないデザイン。
正直、いまいち…。
ちょうど着替え終わった時に、
「…すいません、店長、おそくなりました。」
そう言って、男の人がお店に入ってきた。
そう言いながら、男の人は、私の事をチラッとだけ見た。