全て”すき…”から始まった…。

 あんな綺麗な横顔…初めてみた…。

その人が、アルバイトの木下 亮という人だった。

店長が、木下君に、私の事を紹介している。

どうも働く時間帯が、その人と私は同じで、

仕事をいろいろ教えてあげて欲しいと、言われてる

みたいだ。

”…どうしよう…なんか、緊張してきた…、やばい”


 「お客さんが来たら、まずお水とおしぼりを

 持ってくでしょ。注文聞いて…。」

てな具合に、木下くんが、いろいろ説明を始めた。

なのに、私は、上の空で、彼が何歳なんだろう?とか、

木下君?木下さん?どっちで呼べばいいのか?とか

仕事と関係ないばかり考えていた。

後、説明している時の、彼の横顔ばかり見ていた…。
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