全て”すき…”から始まった…。
 やけどの手当ての時、亮さんに

叱られた…。怒られてよかったと、思う。

怒られてなかったら、もっとつらい気がする。

亮さんが言うには、私は、注意力が足りないらしい。

いろいろ言い訳したい事もあったが、言える訳ない。

バイトの時の私は、亮さんを中心に、気持ちがうろうろ

している。

亮さんのせいではないけど、自分を見失ってしまう。

今日だって、あの4人グループを見た時から、

平常心が無くなってる。

もしかしたら、彼女があの中にいるかも?

なんて、思ったんだ。


 私のクールなキャラは、どこいったんだろう?学校とかでは、

あんなにうまくできてるのに…。最近の私は、かっこ悪い…。


本当は、人より臆病で、それをごまかすのに、クールでいる事が、

都合よくて…演じてるだけなのかもしれない…。

自分という人間が、すごく小さな存在に思える…。

 ”自信喪失…。”


 

 
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