全て”すき…”から始まった…。

 「亮兄、あのね、亜美、告白されたの…。

 亮兄…どう思う?」

 亜美は、自分の事を亜美と言う。

 何回も注意するが、なおらない。

 それより、”告白!”はやくないか?

 まだ子供だ!そんな事を思った。

 想像で、彼氏が出来たかも?と思うのと、

 現実に告白されたと聞くのでは、

 やっぱり違う…。


俺の本音は、亜美を、無菌室の中に入れておきたい

のかもしれない…。

恋愛とか、ややこしい感情のものに、

出来れば、触れさせたくない…。

 頭の中は、忙しかったが、俺は、表情を変えないように

していた。

俺が何も、言わないから、亜美はしびれをきらし、

 「どう思う!?」

と、また聞いてきた。
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