全て”すき…”から始まった…。

 今日は、亜美のお願いで、ディズニーランドに

行く事になっている。

”なんで、俺が?”

と、思いながら、亜美に告白した男が

気になっている…。どんな奴なのか、

自分の目で、確かめておきたい。

”ピンポーン”

 「あっ、亜美ちゃん、おはよう、上がって。」

 「おばさん、おはようございます、おじゃましま~す。」

亜美が、来たらしい。

 「亮兄、おはよう!支度できた?遅れちゃうよ!」

 「出来てるよ、なんか、亜美、機嫌いいなぁ。」

 「だって、お出かけなんだもん!。」

 朝からテンション高い。

 「いってきま~す!」

 そう言って俺と亜美は、出掛けた。


 今日の亜美を見た瞬間、”可愛い…。”と、思ってしまった。

いつも可愛いのだが、いつもより可愛く見えた。

こんな可愛いやつ、野放しにしておいたら、

危ない!一緒に行く事にして、よかったと、思った。

兄代わりの俺としては、亜美を守らなければ

いけない。

今日は、重要な任務だ、なんて、

思ったりしていた。

俺のこの思いとは、裏腹に、隣で亜美は、

スヤスヤ眠ってる…。

待ち合わせの駅まで、もうすぐ着く。
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