全て”すき…”から始まった…。

 「あっ、亜美さん、来ました。」

篤司が、亜美の姿を見つけ、そう言う。

 「すげ~可愛いじゃん!」

友達の浩太が、そう言うと、彼女の優美が、

浩太を、睨んでいる。

 「隣の人は?」

浩太が、聞くと、

 「幼なじみらしいです。」

と、篤司が答える。

 急に、カオリが、小さく叫んだ。

 「うそー!亮さんじゃん!」

 「えっ?バイトの?」

優美が、聞く。

 「間違いない!なんか、気まずい…。」

カオリの顔色は、明らかに曇っている。

 「カオリ、チャンスかも?頑張れ!」

優美は、そう言う。

 「カオリさんの好きな人は、亜美さんの

 幼なじみだったんですね。」

篤司は、淡々と言う。

 「なんで、あんたは、いつも、そんなに、

 冷静なの!」

優美が、篤司に言う。


そのやりとりを、黙って聞いてる浩太に、

 「あんたも、なんか言う事ないの?」

優美が、攻撃した。

 「ない!。」

浩太は、きっぱりそう言った。

優美の攻撃には、慣れている。

そんなやりとりをしてるうちに、

目の前に、亮と亜美が立っていた。
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