全て”すき…”から始まった…。
カオリは、本当に迷子状態だった。
もともと、方向感覚が悪いのと、
亮と亜美の事が、気になって、
無意識のうちに、逆方向に歩いていた。
自分が、情けなくて、泣きたかった。
いろんな感情が、混じって、涙がでそうだった。
そんな時、亮がカオリを見つけた。
「どこまで、行ってるの!心配するでしょ?」
亮が少し、怒ってる…。
「…ごめんなさい……。」
不安定な心のせいと、亮が探しに来てくれた事で…。
「泣いてるの?」
「だって、私…、いつも、亮さんに、迷惑かけてるし、
だって…、…。」
「迷惑じゃない、だから、泣くなよ。」
そう言って、亮は、カオリの頭を優しく撫でた。
カオリは、嬉しくて、余計涙が、止まらなくなった…。
亮は、泣いてるカオリが可愛くて、抱きしめたかったが、
この前の件もあるし、我慢した。