全て”すき…”から始まった…。
 「亮兄の事、あきらめて!!!私は、ずっと

 亮兄のそばにいて、ずっと亮兄の事が

 好きだったの!あんたの中途半端な好きに

 邪魔されたくないの!」


 ”…いやだ。この女に指図されたくない…。”

 カオリは、亜美のこの一方的な言い方に

 むかついていた。この女には、負けたくない!
 
 でも、後ろで、やばそうなの控えてるし…。

 そんな事を考えてるうちに、

 !ぱちっ!

 亜美が、カオリをひっぱたいた。

 カオリも、たたき返した。

 後ろで、控えてた男達が、こちらに向かって歩いてくる…。

 ”つかまったら、やばい”

 一人じゃ、勝てない…。

 誰か…。

 心の中で、叫んだ。


 ”助けて!誰か!”という言葉が、

 私は、どうしても、声にだして言う事が、出来ない…。

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