全て”すき…”から始まった…。

 「あっ、オムライススきた、いただきま~す。」

浩太は、オムライスを美味しそうに、

食べている。それを、横目で、睨みながら、

優美の篤司に対する質問が続く。


 「いつ、引っ越すの?亮さんは、知ってるの?」


 「明日、引越しです、亮さんが、知ってるかは、知りませんが

 多分、知ってるんではないですか?普通に考えて。」


 「ふ~ん…、カオリよかったじゃない?。」


 「…うん、よかったのかな~。」


 亜美は、父親の仕事の都合で、沖縄に引っ越す事が、

実は、もうずいぶん前から決まっていて、母親と

こちらに残ろうかという話しもあったのだが、急遽

みんなで、行く事に決まったのである。

最初、絶対にいかないと、亜美は、言っていたのだが、

自分一人で、残る事は、許される訳がなく、

渋々、沖縄行きを納得したのである。
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