全て”すき…”から始まった…。

 ”本当に、行ったんだな…。

 正直、寂しいもんだな、亜美は、

俺の記憶からは、絶対消せない位、

係わってきてるもんな…。

今更だけど、俺が、亜美を好きにならなかった

のは、奇跡だな…。

何気に、意識的にそうならないように、

気をつけていたんだ…。

亜美は、自分の気持ちに、素直だっただけ…。

俺は、いいお兄ちゃんを、演じたかったんだ。

俺の方が、子供だったのかも?

でも、俺は、どこかで、

ほっとしてる…。

確かに、俺は、ほっとしてるんだ…”



 ”ずっと、子供のままだったら、

一緒に居られたな…。



 ありえない…望みだ…

 矛盾だらけの人間だ……俺は……”
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