全て”すき…”から始まった…。

青空

 優美と浩太は、相変わらず、けんかしながら、

仲はいいし、篤司は、やっぱり敬語のまま、

亮とカオリの仲もうまくいっていた。


沖縄に行った亜美は、元気に暮らしてるらしい…。


篤司は、まだ、亜美とのメールが続いてるらしく、

情報は、そこからだけ、たまに流れてきていた。



変わった事といえば、亮が、演劇を

辞めてしまった事…。


亜美が、引っ越していって、

まもなく、なぜか、辞めてしまっていた。

本人が、言うには、自分には、才能がないらしい…。

最近、それに気付いたから、無駄なお金は、使いたくない

との事だった。


 
あんなに、舞台に立ちたいと、言っていたのに、

不思議なものだ…。

多分、亜美が聞いたら、きっと、

怒っただろう……。


今となっては、辞めた事すら、亜美の耳には、

届かないが……。

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