全て”すき…”から始まった…。

 「カオリー!!待てよ、

 待ってくれよ。」


 亮は、全速力で走り、カオリに、追いついた。

そして、カオリの腕をつかんだ。


 「いや!!!離してよ!!!亮なんか……。

 なんでよ!!なんで、動物園にいるの!!!」


 「…ごめん、久しぶりに亜美の家族が、こっちに来てて、

 動物園行きたいって…俺…断れなくて…本当、ごめん。」


 
 「…なんで、私に黙ってたの!!?

 なんか、そういうのって、いやだ…

 亮の事が、信じられない…。こんなに、

 すきなのに、ずっと一緒にいたいのに…。」


 


 「……、カオリ…、結婚しよう、

 カオリが、高校卒業したら、結婚しよう。」



 「えっ!!??、結婚??」



 「うん。」



 カオリは、亮に、プロポーズされた…。

カオリ自身、結婚なんて、ずっと先の事だと

思ってたから、戸惑ったが、

嬉しかった。
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