全て”すき…”から始まった…。

 亜美は、ずっと小さい頃から、亮だけを

見ていた。

ずっと、好きだった。

 亮には、いつも、彼女がいるということは、

亜美だって、知っていた。

でも、その彼女達には、亜美自身、なんの危機も

感じていなかった。

ポテトチップスを食べたいのか、チョコレートを

食べたいのかの、結果位に、思っていた。

なのに、何故か、カオリという女性が、

現れてから、亜美は、気持ちが、落ち着かなくなった。

小さな頃から、亮を見てきたのだ。

カオリに対する、亮の気持ちが、今までとは

違うという事を、感じとっていた。


亮の中で、カオリという存在が、大きくなっていくのが、

亜美は、耐えられなかった。



 亜美は、亮に、捨てられた……とすら、思っていた。

でも、忘れられなかった……。
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