全て”すき…”から始まった…。

 
 それから、2年と数ヶ月の月日が

経った…。



 「カオリ、もうすぐ、卒業式だね。」

学校の帰り道に優美が言った。



優美と浩太は、最近別れたばかり。

お互い、まだいろいろやりたい事があるという事で、

別れる事を、選択したのだ。

浩太は、東京の大学にいくらしい。

優美は、インテリアの専門学校で、篤司は、

大学に行かず、就職するらしい。


それぞれが、それぞれの道に進んでいくのだ。


 「うん、優美、私…結婚していいと思う?」


 カオリは、下を向きながら、優美に聞いた。


 「あったりまえじゃん!!!」


 「うん。」


カオリの視線の先には、タンポポが

咲いていた。
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