全て”すき…”から始まった…。
カオリは、悩んだ挙句、母親に会う事は、
いつものように、しばらく、保留にした。
もちろん、結婚式も、招待はしなかった。
亮の方も、その事には、それ以上、
ふれてこなかった。
結婚式は、思った以上に、感動
するものだった。
特に、父親の涙ぐんだ顔をみると、
カオリ自身も、涙が止まらなくなるのだった。
父親にすごく感謝した。
あんな父親の顔を、カオリは、初めて見たの
だった。
カオリの止まらない涙を、亮が何度も何度も拭いて、
それが又、嬉しくて、カオリの涙は、止まらないのだった。