全て”すき…”から始まった…。
1時間ほど、カオリは、外を歩いてから、
家に帰った。
行く場所なんて、カオリには、思いつかなかった…。
この家が、自分の居場所なのだ。
「ただいま……。」
部屋は、明かりのついたまま、シーンと
していた。
亮は、居なくなっていた…。
カオリは、急に不安になった。
”このまま、帰って来なかったら……。”
とか、そんな不安が、頭に浮かんだ…。
あまりのショックで、飛び出してしまったが、
それは…亮をすきだから…のショックで、
亮を失うなんて、考えた事もなかった。
カオリは、今までの亮との生活を、いろいろ
考えた。
時々見せる、亮の深刻な表情は、お金の事だったのかも
しれない…と、こんな事があって、初めて、
思ったのだった。
亮が、深刻な顔の時に、どうして、自分は、
”どうしたの?”とか、聞かなかったのか、
カオリは、後悔していた。
なにかあると思いながら、見過ごしてきた。
”いろいろな事と、向き合う勇気が、足りない…”
と、思ったりした。
カオリは、部屋の中で、自分の事を、
責め続けた。
テーブルの上の豪華な料理が、
誰に手をつけられる事もなく、そのままの
状態だった……。
家に帰った。
行く場所なんて、カオリには、思いつかなかった…。
この家が、自分の居場所なのだ。
「ただいま……。」
部屋は、明かりのついたまま、シーンと
していた。
亮は、居なくなっていた…。
カオリは、急に不安になった。
”このまま、帰って来なかったら……。”
とか、そんな不安が、頭に浮かんだ…。
あまりのショックで、飛び出してしまったが、
それは…亮をすきだから…のショックで、
亮を失うなんて、考えた事もなかった。
カオリは、今までの亮との生活を、いろいろ
考えた。
時々見せる、亮の深刻な表情は、お金の事だったのかも
しれない…と、こんな事があって、初めて、
思ったのだった。
亮が、深刻な顔の時に、どうして、自分は、
”どうしたの?”とか、聞かなかったのか、
カオリは、後悔していた。
なにかあると思いながら、見過ごしてきた。
”いろいろな事と、向き合う勇気が、足りない…”
と、思ったりした。
カオリは、部屋の中で、自分の事を、
責め続けた。
テーブルの上の豪華な料理が、
誰に手をつけられる事もなく、そのままの
状態だった……。