全て”すき…”から始まった…。
 その喫茶店は、地下に続く階段を降りていった

所にあった。

小さな入り口で、あまり目立たない看板で、

少し隠れ家的な、そんな喫茶店だった。

入り口のドアを押すと、中は、以外に広く、

レトロな感じで、少ししゃれた感じもした。

篤司は、その喫茶店を待ち合わせの場所に、

選んだ。

亮の実家に電話をかけ、会社の電話番号を聞き、

連絡を、とっていた。

篤司自身、この行動をおこすまで、

本当は、迷っていた。

いつも、冷静で、決断力のある方であったが、

今回の事には、その決断力もかなり鈍った…。


 約束の時間より、少し早めに、

篤司は、来ていた。


どういうふうに話すのか、頭の中を整理していた。

そんな時、喫茶店のドアが、開いた。


亮が、店の中に入って来た。


篤司と亮の視線がぶつかり、亮が篤司の方に歩いて来た。
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