days
「……あのロクデナシも、ついに丸く収まったんだねえ」
「立川はそれでいいの?」
いいも悪いも……。
「あたしとシュン君のことは、もう、何年も前の話。忘れたよ、過去のことなんて」
正直、わからなかった。
あたしはもう何年も、彼のことを考えるのを辞めていた。
彼のことを考えると、いつも苦しかった。
だから、気持ちに蓋をした。
「じゃあどうして、休みができても実家に帰らないの」
中学生の時は飲めないと言っていたコーヒーを、テツは飲みきっていた。
「本当に全部忘れてたら、普通に帰ってくるよ。思い出したくないからだろ?まだ、忘れられないからだろ?」