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「どうしよう……」



次の日の放課後、あたしはミサキに相談する。

本当は、朝にでもすぐ、聞いてほしかった。

でも、ミサキのクラスに行けば、当の屋良くんがいる。

だからこうして、放課後まで待っていたのだ。



「いいじゃん、悩むってことは、少しでも陽菜がヤヨのことを気になってるってことだよ」



自慢じゃないけど、あたしには恋なんて無縁で、もちろんこれまで一度もしたことなんてなかった。

だからこうして、自分の気持ちに自信がない。



(あたし、屋良くんのこと、気になってたのか……)



ミサキに言われてはじめて、気がついた。



世の中では、これが恋だというのか。

なんだか不思議な感じ。



(そうか、だんだん、好き、って思うようになるのかな…)



なんとなくそう思って、部活の支度をする。



「……あ、ごめん、陽菜。あたし、職員室に呼ばれてたんだった。先に体育館行ってて」


ミサキにそう言われて、あたしは頷く。



荷物を持って、体育館に向かうことにした。



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