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7月13日。
前日に、バレー部の大会は終わった。
優勝こそ逃したけど、なかなか健闘したと思う。
大会後の、学校も部活も休みの日曜日。
あたしは朝からそわそわ、落ち着かなかった。
ケータイを持っては、置いて、の繰り返し。
実は昨日、大会が終わってから、屋良くんに電話をした。
「こないだのことなんだけど………」
「……もしかして、俺の、告白?」
「……うん。あれ、いいよ。明日、頑張ってね」
用件だけの、そっけないあたしの電話にも、屋良くんはすごく喜んでくれた。
電話を切ったあとにも、頑張ってくるから、とメールが入った。
やっぱり屋良くんは優しくて、なんだかあたしまで、優しい気持ちになってくる。
崎島 瞬とは、大違い。
思い出すだけで、腹が立ってくるその名前を、早急に頭の中から消去する。
本当は、部活が休みなら、大会に見に来てほしいと言われていた。
「……大会って、長距離も一緒?」
そんなことを聞くと、一緒だけど、どうかした?と不思議がられた。
「ううん、なんか気が散ったら嫌だから、うちで待ってるね。いい結果、楽しみにしてる」
そう言って、ごまかした。
なんとなく、これ以上、崎島 瞬には近付いちゃいけない。
直感的にそう思った。