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「付き合うんだってね、屋良くんと」



部活のとき、そう話しかけてたきたのは、ゆかちんだった。


まあ、朝に教室であれだけ騒げば、噂にくらいなるだろう。




「よかったね、お幸せにね」




ゆかちんの言葉は、いつも少しだけ、あたしに疑問を残す。

まあ、あまり気にしないようにはしているけど。




「あたしも、屋良くんみたいなポジティブな人間になりたいな」



「珍し~い!陽菜が明るく、前向き!彼氏ができると違うねえ」



独り言が聞こえていたらしい、ミサキに少しからかわれ、あたしは一層、照れる。



「そ…、そんなんじゃないよ!そんなんじゃ!今日の練習メニュー、職員室に行って取ってくるね」


なんだか、いたたまれなくなった。

だから、顧問が職員会議で休みだという今日の部活のために、用意されたメニュー用のノートを取りに行くことを率先する。



「いってらっしゃい」と、見送られ、あたしは逃げるように、体育館を後にする。




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