days



そしてちょうど、職員室の入口に差し掛かった時だった。



「おめでとう、陽菜」



突然、そんなことを言われて、思わず立ち止まる。



おめでとう?

屋良くんと、付き合ったこと?

いまさら?

人の祝福なんてしそうにないのに。



そんなあたしの頭の中に駆け巡った想いを読まれたのだろうか。



「ちげーよ。誕生日。おめでとう、陽菜」



思わず、シュン君の方を振り向く。

綺麗な顔は、アイドルみたいな笑顔を浮かべてあたしを見ていた。



< 39 / 101 >

この作品をシェア

pagetop